Kureha Kano’s diary

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11/20 ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション あらすじ・感想とネタバレ

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11月20日、やっとハンガー・ゲームの最終作が公開されましたね!

この作品は、全シリーズ4作の最終作になります。

 

去年の11月26日に、シアトルで日本よりも一足早く「ハンガーゲーム3 Part 1」を観ました。アメリカでは2014年11月公開でしたが、日本では2015年6月公開だったので、ファイナルも前作を同じく遅れて公開されるかと思いきや、全世界同時公開だと知り、狂喜乱舞してしまいました。

これは公開日に観ないと絶対に損だと思い、新宿のTOHOシネマズで観てきました!

 

前作のあらすじはこちら → 11/26 ハンガー・ゲーム3:モッキングジェイPart1 観てきました! - Kureha Kano’s diary

 

まずはあらすじを書きます。ほぼ完全ネタバレですので、まだ映画をご覧になっていない方は絶対に読まないでください。

 

〜あらすじ・ネタバレ〜

 

反乱軍は、パネムのなかで「宝石採掘・防衛」の役割を担っている第2地区を乗っ取る計画を進行していました。

ゲイルが発案した計画とビーティーが作った爆弾を使い、反乱軍は第2地区の住民が立てこもっている山で雪崩を起こし、たくさんの人々を生き埋めにします。1つだけ残しておいた逃げ道から出てきた人たちには、カットニスが革命に参加するよう呼びかけます。彼女に銃を向ける人もいたり、実際に撃たれたりしますが、結果的に第2地区も反乱軍に加わります。

そのような中、カットニスはだんだんと多数の罪のない犠牲者が出るやり方に違和感を覚えていきます。しかし、ゲイルは復讐に燃え、次々と悪く言えば残酷な計画を発案していきます。

 

しかし、そのような日々の中でも、楽しい時も存在しました。第13地区では、フィニックと恋人アニーの結婚式が執り行われます。人々は軽快な音楽に合わせダンスを楽しみ、その様子はビデオで撮影されます。

 

カットニスは、コイン首相に戦闘の最前線に行きたいと申し出ますが、却下されます。

「あなたはもう十分役割を果たしてくれたから、あとは革命が成功した後のセレモニーに、とても重要な人物として参列してもらいます」

それを受け入れたかのように見せるカットニスでしたが、やはり彼女はそのようなことで引き下がる人物ではありません。ジョアンナから入手した情報を使って第2地区に物資を運ぶ飛行機に潜り込み、先頭の最前線に向かいます。

 

彼女が第13地区を抜け出したことを知ったコイン首相は、それならばと、そこに撮影隊も送り込み、「炎の少女」が勇敢にキャピトルに乗り込む姿をビデオで撮影させ、プロパガンダとして使おうとします。

カットニスのチームのメンバーには、おなじみのボッグス、クレシダ、メッサッラ、キャスター、ボラックス、フィニック、ゲイル、その他何人かが加わります。さらには、途中で補充要員として、未だ洗脳から抜け出せていないピータが送られてきます。
このことには、実はコイン首相の黒い考えがありました。革命が成功した暁には、新しいパネムの首相は選挙で選ばれます。コインは、段々と人気を増してきているカットニスのせいで、自分の地位が脅かされるのではないか、と考えたのです。そこで、未だ不安定で危ないピータを送り込むことで、もしも任務中にカットニスがピータに殺されるようなことがあれば、今や英雄となっているカットニスもピータも同時に抹消することができ、おまけにカットニスを英雄として祭り上げることで人々の団結力を高めることができる、と考えたのです。

 

こうしてキャピトルに乗り込むカットニスたちでしたが、その先々では、ゲームの時のような恐ろしい殺人兵器がおびただしい数仕掛けられていました。それを避けながら進んで行くカットニスたちでしたが、途中避けきれなかった仕掛けや、洗脳のせいでたびたび爆発してしまうピータのせいで、ボッグスやそのほか3、4人が命を落としてしまいます。

地上は居場所が分かられてしまったため、カットニスたちはボラックスの案内で地下道を通っていきます。しかし、地下に向かう姿を監視カメラに捉えられてしまっていたため、政府は彼らを殺すために大量のミュットを地下に送ります。

途中まではなんとか逃れながら進めていたのですが、とうとう追いつかれてしまいます。一番最初にミュットに殺されてしまったのが副リーダーのジェイソンでした。そのあとも、次々とやられていき、キャスターとフィニックも殺されてしまいます。

 

なんとかミュットから逃れた残り5人(カットニス・ピータ・ゲイル・クレシダ・ボラックス)は、キャピトルの中心部にある、クレシダの知り合いであるタイガレスの家に逃げ込みます。そこでカットニスとゲイルはキャピトルの人間が着る服を借りて、スノーの官邸に避難するキャピトル住民に紛れて大統領官邸にたどり着きます。

 

そこでは、まず子供が優先して大統領官邸に連れて行かれようとしていました。集まってきているキャピトル住民の近くに、反乱軍が現れて銃撃を浴びせます。ますます大統領官邸の前に押し寄せてくる人々ですが、その上空に政府軍の戦闘機が現れ、ハンガーゲームの時に物資を届けるのに使っていた銀色のパラシュートを大量に落とします。人々は救援物資だと思って喜んで我先にと手を伸ばしますが、それに手が触れた瞬間にすべてが爆発しました。実は、救援物資に見せかけた爆弾だったのです。
爆弾のせいで、優先して官邸前に集められていた大量の子供達がなくなってしまいます。そこに、反乱軍の衛生兵たちがきて、子供たちの救護を始めます。カットニスはその中に妹のプリムローズの姿を見つけます。名前を呼んで駆け寄ろうとした瞬間、そこめがけて凄まじい銃撃が響き渡ります。
プリムローズは、カットニスの目の前で亡くなってしまいます。

 

爆撃と銃撃の衝撃で気を失ったカットニスが目を覚ました時には、すべてが終わっていました。
スノー大統領は、子供たちに向かって爆撃することを命じたということで自分の護衛兵にまで見捨てられ、あっけなく反乱軍に捕らえられました。
妹を失ったことで、呆然とした日々を過ごしていたカットニスのもとに、ゲイルがやってきてコイン首相が呼んでいることを伝えます。
その時に、カットニスはゲイルに「プリムが死んだ時のあの爆撃の作戦は、あなたが考えたものでしょ?」と聞きます。前にゲイルがビーティーと色々と計画を練っていた時に、プリムが死んだ時に使われた作戦を話していたのを、カットニスは聞いていたのです。
「まず最初に爆撃をすることで、パニックに陥った人々を一箇所に集め、集まってきた人々をめがけて第2の爆撃をする。いわゆる囲い込みだ」
ゲイルが、敵を倒すために発案した計画が、プリムが死んだ時に用いられてしまったのです。
カットニスは、なにも言うことができないゲイルに向かって別れを告げます。

 

カットニスがコイン首相のもとに行くと、そこには生き残っている歴代のゲーム優勝者がいました。コイン首相は「今回の反乱で多数の犠牲者がでて、生き残っている人々は激しい復讐に燃えている。しかし、彼らを抑える方法が1つあるーキャピトルの子供たちにハンガーゲームをやらせよう」と発案します。ピータやアニー、ビーティーとは反対しますが、ジョアンナは賛成します。カットニスは「もしもスノーを処刑させてくれるなら、賛成する。プリムのために」と言います。ヘイミッチは、「俺はマネシカケスと同意見だ」と言います。

 

こうして、スノー(元)大統領の死刑が執行される式典が行われます。
コイン首相は、かつてスノーが立っていた場所に、誇らしげに踏ん反り返り、カットニスにこう告げます。
「さあ、あなたの心の赴くままに、弓矢を引きなさい」
カットニスは、民衆の中でスノーにむけて弓を構え矢を引きます。そして、合図とともにカットニスは矢を放ちました。その矢が向かった先は・・・

 

 

 

コイン首相でした

 

 

 

実は、プリムローズやその他の子供達を爆撃するよう指示したのはコインでした。プリムローズを失えば、カットニスは精神が錯乱して、民衆の人気を失う。そうすれば、自分の地位が脅かされることはない。そう思ったのでした。
スノーには怒った民衆が殺到し、彼はその混乱の中で死にます。

カットニスはコインを殺したことで、一旦捕らえられますが、プルタークや新大統領ペイラーのおかげで無罪放免となり、第12地区に帰ります。勝者村にある自分の家で、カットニスは一人狩りをしたり、泣いたりして毎日を過ごしていましたが、そこにピータも帰ってきて一緒に暮らし始めます。
2人は再び恋人同士となり、互いを本当に愛し合うようになります。

数年後、カットニスは、ピータとの間に2人の子供をもうけ、時たま悪夢にうなされる、けれども幸せな生活を送っていました。

Fin.

 

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以下からは、感想を書いていきたいと思います。

 

〜感想〜

 

今回は(前回もそうでしたが)、観ながらもうボロ泣きでした。
途中まで本を読んでいたので、いつ何が出てくる、というのはある程度知っていました。しかし、いくら予想していたとは言っても、実際に映像で大好きなフィニックやプリムローズが死んでしまうのを見ると、もう見ていられませんでした。

プリムが死んだ時には、もうスノーなんかはどうでもよくなってしまい、コインへの憎悪がでいっぱいになってしまいました。

最初の方でも、随所随所に出てくるコインの権力欲に満ちた発言や言動から、彼女が大嫌いだったのですが、プリムが死んだ時に「ここまでやるか!この f○cking b○tch!」と思いました。

 

カットニスがコインを矢で殺した時、ヘイミッチやプルタークが「君は期待を裏切らない」といった時には、ボロ泣きしながらニヤリと笑ってしまいました。

 

第12地区に戻ったカットニスが、プリムの猫バターカップを見て、改めてプリムがいないことを実感し、泣き叫ぶ場面で一番泣いたと思います。

 

キャピトルの住民たちも、普段自分たちがなんの不自由もなく贅沢な生活していえば、政府が悪いものだなんて夢にも思わないはずです。むしろ、自分たちの生活を乱す反乱軍が悪者です。このような考えは、現代でもあるなーと思いました。

「あの人はあんなにも嫌な人間なのに、あなたはなぜそれを理解してくれないの!」と思うことがあるのですが、それもその嫌な人から実害を受けない限り、理解するのは不可能なんだと悟りました。

 

よくこの映画を、この作品を「バトル・ロワイヤル」と比べる人がいますが、比べようがないくらいにこちらの方がすごい作品だと思います。

アメリカでハンガーゲームを見た時には、映画館の中で一番か二番目に大きいスクリーンで上映されていましたが、日本ではとても小さなスクリーンでしか上映されていませんでした。この作品が、日本であまり人気がないということに驚きます。

 

ゲームに参加したことで人生が180度変わってしまったカットニス、長く苦しく悲しい戦いが終わった後で、結局何を手に入れたのか。

最後のカットニスのあわい幸せな生活を見ると、彼女が失ったものは大きすぎると思いました。多くの大人の駒として踊らされ、自分の故郷も家族も心も犠牲にして、彼女の人生はなんだったのでしょうか...?

 

最後には、結婚したカットニスの姿が映し出されていても、なんともいえない悲しさ、重さが残る映画でした。

この衝撃は、何日も引きずることになると思います。

 

でも、このシリーズは一度ならず何度でも観る価値があると思います。
人生で必ず観るべき映画の1つだと思っています。